UP-BEAT（アップビート）

今回は、北九州出身のバンド「アップビート」について書き綴ろうと思います。

UP-BEAT（アップビート）…1981年に結成、86年にこの5人でメジャーデビュー（90年にメンバー2人が脱退しています）。95年に解散。
音楽月刊誌「ARENA 37℃ 1989年2月号」に掲載

アップビート、世間一般の認知度としては「まあまあ有名」ぐらいなのでしょうか。

僕と同世代の方(僕は1974年生まれです)なら

「Kiss in the moonlight」（後藤久美子さんが主演のドラマ「同級生は13歳」の主題歌だったようです）や、

「NO SIDE ACTION」(「夕焼けニャンニャン」の後釜番組「桃色学園都市宣言！！」のテーマソングとして、しばらく流れてました) といった曲で記憶している方もいらっしゃるかと思います。

■Kiss in The Moonlight / UP-BEAT

この2曲に関してもいつか書くかもですが、今回はちょうど今ぐらいの時期、1988年5月25日にシングルとして先行リリースされた、「Blind Age」という名曲を話題にしていこうと思います。

アップビートはボーカル・広石武彦さんの容姿端麗さが有名でしたが、それに伴って楽曲はもとより映像、プロモーションビデオもきれいな「凝った」作りの作品が多数遺されています。

アップビートのボーカル・広石武彦さん。
音楽月刊誌「ARENA 37℃ 1989年2月号」に掲載。容姿端麗は顔だけではなく、身長178センチのスラリとしたこのモデル体型に、純日本人的体形の僕は憧れました（笑）

「Blind Age」のプロモーションビデオもその一つ。

僕は深夜の音楽番組で観たこの曲のPVに、言葉では簡単に言い表せないぐらいの感動を覚えました。

PVはストーリー仕立て。演奏するアップビートの他に「アップビートの大ファンと思しき女学生」と「アップビートが憧れ！的な青年(アマチュアバンドマン)」が登場します。
そして、映像(二人の日常シーン)に重なる形でいくつかの英文たちが表示されていきます。（Age 16 hate things “myself” など）

冒頭とラストに表示される

Blind age …is it really so ?

そう、この曲のタイトル自体にも、ここまで（反語の部分）の含みが込められているように思います。

曲を聞いたみんなに「いや、そうじゃない、そんなことない！」と、先なんて見えないけど諦めずにそれぞれの場所で鐘を鳴らしてほしい…

それが、きっとこの曲を書いた広石さんの想いだと思います。

そして曲の後半

your precious time
first time to see the”UP-BEAT”

そう！あの頃（思春期に）初めてアップビートを見た時に感じたこと…それはとても貴重な時間だった！

あの頃から時は流れて、あの後世の中のいろんな事象を目に、耳にしましたが、正直そのほとんどはどうでもいいようなこと。

このPV中の彼らの演奏シーンの、まるで結晶化してしまっているようなカッコ良さ、そして（類友の法則宜しく）登場するファンのピュアな想い、生き方は…

今見直しても、この先見直しても、何度見直してもずっと素敵に輝き続けるんだと思います(^-^)。

UP BEAT 「BLIND AGE」PV