Mr.Children 深海

こんにちは!

暦は7月に入りましたが、今年の梅雨は「これからが本番」の体。今回のブログは、梅雨時・雨降りの日によくハマる、ミスターチルドレンのアルバム「深海」(1996年6月24日リリース先品)を話題に書き綴ろうと思います。

先日ブログで書き綴った「イノセントワールド」の頃のストレンジデイズ時期を経て、僕はかろうじて大学生になることができました。

しばらくは「大学生としての暮らし」をつかめずにいましたが、バイト(今度は近くのショッピングモールの衣料コーナー)を始めてからだんだんと色々のことが自分の肌に馴染みだし、生活が軌道に乗ってきました(やっぱり働くっていいですね!)。

その頃(1994年から1996年ぐらい)、ミスチルは「怒涛の快進撃」期!「イノセントワールド」大ヒットの後も、リリースするシングルは軒並みミリオンセラーに。彼らの人気は「社会現象」と呼ばれるほどに高まっていました。

そんな「ミスチル現象真っ只中!」にリリースされたのが「花 -Memento Mori- 」。僕は確か、阿蘇で行われた大学の新入生歓迎イベントの帰りのバスの中でこの曲を初めて聴いたと記憶していますが…その、楽し気な空間にあまりにもそぐわないせつなくシリアスな感じが印象的でした。

そしてその約2か月後にリリースされたのが問題作アルバム「深海」。当時ミスチルは前述のような人気ぶりだったので、「ミスチルの新作!」というだけで購入に走った人も多かったことと思います。僕のバイト先に来ていたある女の子もたぶん然り、「ミスチルの新しいの買っちゃってぇ~」と、無邪気に店内のラジカセで「深海」を流し始めたのですが、そのアルバム全体に漂う重苦しいトーンに僕はまず驚きました。

当時の櫻井さんは(僕の目には)オピニオンリーダーのようにも見えていたので「櫻井さんはどうしてこんなアルバムを作ったんだ?」ととても気になり、バイトが終わったその足で自分もアルバムを購入。同時に、「ミスチル総力特集」と銘打った雑誌(月間カドカワ)も買い込み、一生懸命読みました。

このアルバムには本当にいろんなメッセージが込められています。

アルバム2曲目のタイトル「シーラカンス」は、「かつて間違いなくあったけど今は存在するかどうかわからないもの」のメタファー。「愛、自由、希望、夢」など、「名もなき詩」に限らずミスチルに限らずいろんな歌の中にもよく出てくるしなんとなく当たり前にあるっぽいけど、実際それらは現代の現実社会の中に本当に見つけれるのか?

また、こんなことも櫻井さんは語っていました。

「自分の中で、何が価値があるんだろうって、そう考えることに、すごい価値があるんだと思う。自分が本当に欲しているものが何なのか、それをわからずに生活するんじゃなくて。」

大人になると、生活のためにすること(しなければならないこと)、自分が好きでやっていること、その区別が自分でもわからなくなったりするけど、充実した毎日を送るためには「これは自分が好きでやってることだ」、「これは自分にとって大切な時間だ」といったことに意識的になる必要があるんだ、と改めて思いました。

他にも、本当にたくさんの問題提起がなされているアルバム「深海」。雨降りの日は無理にはしゃぐよりも静かに音楽などを聴いて、少しだけ真面目に色々なことに思いを馳せてみるといいんじゃないかと思います(ひつこいかもですが、梅雨時にホント「深海」はオススメ!中古屋さんでかなり安く手に入ると思いますので、当時のミスチルを知らないお若い方含め、是非改めて聴いてみてください!)。