SEKAI NO OWARI – ENTERTAINMENT

こんにちは!

今回は、今の音楽も聴くべきかと思って二年ほど前にはじめて聴いた、セカオワ・SEKAI NO OWARIのメジャーでのファーストアルバム「ENTERTAINMENT」を話題に書き綴ろうと思います。

街角などで耳にするシングル曲はもちろん知っていましたが、ちゃんと聞いたことはなかったセカオワの音楽。雑誌でのフカセ君のインタビューなどからある程度予測はしていましたが、初聴きアルバム「ENTERTAINMENT」は、僕の予想を上回るシリアスぶりでした。

中でもアルバム中盤、「Love the warz」「Never Ending World」「生物学的幻想曲」と、畳み掛けるように展開されるヘビーチューン3連弾!はアルバムのハイライト。聴き応えたっぷりです。

ここで、先に起きた「熊本地震」の時のことを書き綴らせていただきます(僕は熊本在住の男です)。

甚大な被害が出た熊本地震。

本震の揺れはハンパなく、その後の余震も長く続きました。

僕の住む団地の目の前にある中学校の体育館は避難所に、運動場は車がズラリと並び車中泊の場所になりました。

また大きな揺れがいつ起きても不思議ではない状態。熊本、そしてその周辺県全体が不穏な空気に包まれているようでした。

僕の職場、地元のスーパーも建物がやられ僕は自宅待機状態。そんな状況の中、何か音楽を聴こうとしても「不謹慎」という言葉が浮かび、かけられそうな音楽がなかなか見つかりませんでした。

そんな時に浮かんできたのが、先に挙げたセカオワの「Never Ending World」でした。

Saoriさんの奏でるピアノがまるで涙を流しながら祈りを捧げているように聞こえる、通奏低音に深い悲しみが流れている曲。

「この曲はかけても不謹慎じゃない気がする。むしろ地鎮にすらなるような…」と感じ、本震が起きてから一週間ぐらい、僕の部屋ではこの曲がオールリピート状態で流れ続けていました(そんな非常事態時には自然と感覚も研ぎ澄まされてきます。この曲は…あとで知ったのですが…セカオワが「東日本大震災復興ソング」として制作したものだったでした)。

ここで「ちょっといい話」を書き込みます!セカオワのメンバーは地震発生から一か月も経たないときに熊本へやってきてくれて、一般ボランティアの方々と一緒にフツーにがれきの片付けなどをやってくれたそうです(Saoriさんに至っては、要領よくお手伝いする様に現地のおばあちゃんから「あたは筋がよか」とお褒めの言葉をいただいたそうです。もちろん、そのおばあちゃんは彼女が全国区で人気を誇るバンドのメンバーであることは全く知らないようだったとか笑)。

「Never Ending World」…そう、世界は決して終わらない!と信じているからこそ、彼らは「SEKAI NO OWARI」というバンド名で音楽活動できるんだと思います。

アルアム「ENTERTAINMENT」は、そのヘビーチューン3曲の後「嵐が過ぎ去った後の青空」「砂漠の先で見つけたオアシス」のような展開、穏やかな曲・明るい曲へ流れていきます。

中でも「日本の夏の情緒」が音楽で見事に描かれている「花鳥風月」は名曲!この曲は学校の音楽の教科書にも載っているそうです。ユーチューブのオフィシャルチャンネルにその「花鳥風月」・そし
て前述の「Never Ending World」も含む収録3曲すべてアルバム「ENTERTAINMENT」にも収録されている、トリプルA面シングル「INORI」のプロモーションpvが上がっているのでここに紹介しておきます。「花鳥風月」のpvは、縁日的なシチュエーションでシューティングされているのでこれからの季節にぴったり!是非見てみてください(^-^)。